15 May 08
他人に干渉するな、と要求することは、— 森博嗣『詩的私的ジャック』
そういって、他人に干渉している。
自分が特別だと思っている、
それ自体が特別ではない。
意識とは不自由なものだ。
こうして、自分のアイデンティティは、
素直な思考によって不可逆的に軟弱になっていく。
14 May 08
時計から遠く離れてすぎ行けよ— レーモン・クノー「厳かな歌」
そいつは噛んで(モール)嚼み殺す(モール)
時計から遠く離れてすぎ行けよ
そこは死(モール)の住みどころ
廻る針たちは刻むだろう
きみたちの気がかりを
廻る針たちは刻むだろう
きみたちの不安を
なぜか分からず微笑する
あの若い盛りの
若い盛りのすべての顔に
絶望が刻まれる
時計から遠く離れてすぎ行けよ
そいつは噛んで(モール)嚼み殺す(モール)
時計から遠く離れてすぎ行けよ
そこは死(モール)の住みどころ
14 May 08
ぼくのなかには、もう何一つお前は残っていない、— ロベール・デスノス「最後の詩篇」
それほど激しくぼくはお前を夢みた、
それほど歩きまわり、それほど話し、
それほどお前の影を愛した。
いまぼくに残されたことは、影のなかの影であること
影よりも百倍も影であること
晴れやかなお前の命のなかを
行きつ戻りつする影であること。
14 May 08
writerの価値は書くというアクションのなかにだけあって、書く人間の自我にあるのではない。小説とは動きの産物でありムーヴメントである。だから小説家=writerにとってはなにを書くかよりも、どのように書くかのほうが重要だ。— Minimum Soul, Maximum Rock’n’Roll ―古川日出男論 - 【海難記】 Wrecked on the Sea (via isbsh)
14 May 08
小説家とは動詞的な存在であり、文学者とは名詞的な存在である。— Minimum Soul, Maximum Rock’n’Roll ―古川日出男論 - 【海難記】 Wrecked on the Sea (via isbsh)
14 May 08
「学」としたおかげで、人と小説・物語の間には門が立ち、その敷居が我らとそれらを隔ててしまった。日常の中に溶け込まずに、それを求める人間だけが積極的に選択しなくては届かないものになってしまった。— Minimum Soul, Maximum Rock’n’Roll ―古川日出男論 - 【海難記】 Wrecked on the Sea (via isbsh)